人間関係学部人間文化学科では、自国や他国の言語・文学・思想・歴史・地理を深く、実践的に学びます。グローバル化が進む今日、自分が所属する文化のことを知りそれを広く発信することがますます求められています。そのため、鹿児島・日本・世界に住む人間の営みと歩みを専門的に学ぶことにより、広い視野と深い知識、コミュニケーション能力、鋭い感性を身につけた人材を育成しています。将来企業で活躍したい人はもちろんのこと、中学校・高校の教師になりたい人、外国語を使う仕事に就きたい人には有利な学科です。
1年次に学科基礎科目を学んだ後、2年次に3つのコース(日本語日本文学コース・英語英米文化コース・歴史地理コース)のうちから所属するコースを選択します。3年次後期から各教員のゼミに所属し、卒業論文を作成します。海外語学研修や野外フィールドでの演習など実践的な科目も設けられており、各種資格・検定にチャレンジすることを推奨しています。
日本古典文学関連の演習は、授業で扱う作品の時代ごとに、古代・中世・近世の3種類があります。いずれにも共通するのは、くずし字で作品を読むことです。その上で、学生は各自で調査を進めて発表します。くずし字を通して、同じ作品でも伝本によって内容に違いがあることがわかるほか、まだ活字化されていない作品に触れることもできます。くずし字を学ぶことは、日本古典文学を研究するための基本であると言えるでしょう。 主に2年生向けの「古代文学演習Ⅰ」では、平安時代の和歌を読みながらくずし字に親しみ、3年生以上が対象の「古代文学演習II」では、『伊勢物語』の文章を読むことで、卒業論文の執筆にも対応できる専門的な能力を養います。