ESD(Education for Sustainable Development;
持続可能な開発のための教育)プログラム
持続可能な開発(Sustainable Development:SD)とは、限りある地球の環境及びそれから得られる便益を世代間で公平に利用できるように、考え方や行動の仕方の転換を目指すもので、21世紀の中心的な思潮です。その考えは、現在SDGs (Sustainable Development Goals)として提唱されており、それを教育面から支えるのがESDです。本学のESDプログラムは、持続可能な開発のための課題に対し、環境、経済、社会、文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことで、他者、社会及び自然環境との関係性を認識できる能力を涵養します。ESDは、現代社会の教養とも言えます。
本学のESDプログラムは、本学及び各学部、学科のディプロマ・ポリシーに加えて、人間、多様性、非排他性、機会均等、環境などを尊重する価値観や、代替案の思考力(批判力)、リーダーシップ等を育むことを目指します。また、これを実現するために、本学及び各学部、学科のカリキュラム・ポリシーの中でも特に、体験型学習、探求や実践を通して自ら学び、理解を深化させるとともに、他者、社会及び自然環境との関係の中に積極的に参加する態度や問題解決能力の育成を重視します。
第1表の科目のうち、「持続可能な開発(SDGs)」及び二つのカテゴリからそれぞれ4科目8単位以上、合計9科目18単位以上を修得した者を、本人の申し出により、ESDプログラム修了者と認定します。プログラム修了者には卒業時にESDプログラム修了証を授与し、ディプロマ・サプリメントに記載するとともに、申請により、その旨の証明書を発行します。なお、プログラムを修了するか否かは、卒業要件には関係しません。
第1表 ESDプログラム科目
※下図は画面に収まらない場合、
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キーワード | 科目区分 | 授業科目 | |
---|---|---|---|
総論 | 持続可能な開発 | 共通基礎 | 持続可能な開発(SDGs) |
公正な社会系科目群 | 国際理解、貧困・飢餓、人権、平等・平和、ジェンダー、保健・衛生 | 共通教養1 | 人間らしさを考える |
共通教養1 | 異文化コミュニケーション | ||
共通教養1 | 韓国の言語と文化 | ||
共通教養2 | 現代社会の病理 | ||
共通教養2 | 現代社会とジェンダー | ||
共通教養2 | 生と死 | ||
人関 | 人権論 | ||
人関・法律 | 政治学概論 | ||
人関・法 | 社会学概論 | ||
心臨 | 衛生学 | ||
人文 | 海外語学研修 | ||
人文 | 思想史 | ||
法 | 憲法II | ||
法律 | 国際焛係論 | ||
法律 | 国際法 | ||
心臨・法ビ | 生涯開発論(生涯学習概論) | ||
法ビ | 社会法I | ||
その他 | 外国の大学等での履修又は学修により修得した科目 | ||
環境・資源の持続的利用系科目群 | 環境、気候変動対応、生物多様性、食糧資源、エネルギー、防災・都市、生産・消費、成長・雇用 | 共通教養3 | 自然環境のしくみ |
共通教養3 | フィールドで学ぶ環境科学 | ||
共通教養3 | 生物の多様性 | ||
共通教養3 | 食料問題と持続的開発 | ||
共通教養3 | エネルギー資源利用の未来 | ||
人文 | 野外環境演習 | ||
人文 | 地域環境演習 | ||
人文 | 人間と自然環境 | ||
人文 | 都市と自然環境 | ||
人文・法 | 地理学概論I | ||
法ビ | 国際ビジネス論 |
※科目区分で「共通」とあるのは共通教育科目を指し、「教養」に付された数字は、教養科目の分類群を指す。
※「人関」等とあるのは、その学部又は学科で開講されていることを指す。なお、「人関」は人間関係学部を、「法」は法学部を、「心臨」は心理臨床学科を、「人文」は人間文化学科を、法律」は法律学科を、「法ビ」は法ビジネス学科を指す。
Society5.0基礎プログラム
Society 5.0とは、様々な知識や情報がインターネットを介して緊密に共有されることで、新たな形の人とモノの繋がりが生まれ、これを通して、様々な社会課題を解決するとともに新たな価値を生み出すとされる社会の未来像です。Society 5.0の基盤は、現実社会の情報がサイバー空間で蓄積され、AI等による情報の分析結果が、私たちの仕事や生活など社会の隅々にフィードバックされることで形成されます。こうした社会では、情報・データに関するリテラシーが不可欠となります。
本学のSociety 5.0基礎プログラムの目的は、本学及び各学部、学科のディプロマ・ポリシーに加えて、Society 5.0の基礎である数理・データサイエンス・AIリテラシーを体系的に学ぶことにあります。そのために、データの数理的扱いから、第4次産業革命とも言われるAI、ビッグデータ、IoT等の先端技術がどのように産業や社会生活に取り入れられているかを学びます。
第1表の科目のうち、「情報技術演習」(卒業要件必修科目)を含むプログラム必修科目5科目10単位及びプログラム選択科目から5科目10単位以上、合計10科目20単位以上を修得した者を、「Society 5.0基礎プログラム」修了者と認定します。プログラム修了者には、卒業時にSociety 5.0基礎プログラム修了証を授与し、ディプロマ・サプリメントに記載するとともに、申請により、その旨の証明書を発行します。なお、プログラムを修了するか否かは、卒業要件には関係しません。
本学は、別途開設しているESDプログラムと本プログラムによって、現代社会の教養とも言える新たな教育プログラムを提供し、持続可能でインクルーシブな経済社会システムの実現に参画できる人材の育成を図ります。
第1表 Society 5.0基礎プログラム科目
※下図は画面に収まらない場合、
左右にスライドしてご覧いただけます。
科目区分 | 授業科目 | 配当年次 | 授業形態 | 必修・選択の別※ |
---|---|---|---|---|
共通導入 共通教養基礎 共通教養4群 共通教養4群 共通教養4群 |
情報技術演習 Society 5.0と情報 確率と統計の基礎 情報技術演習II 情報技術論 |
1 1 1 1 1 |
演習 講義 講義 演習 講義 |
必修 必修 必修 必修 必修 |
共通教養4群 共通教養4群 共通教養4群 共通教養4群 共通教養4群 心臨 心臨 心臨 心臨 心臨・法ビ 心臨 心臨・法ビ 人文 人文 法律・法ビ 法律・法ビ 法ビ 法ビ |
文系学生のための数学の世界 情報技術応用演習 映像音声編集入門 プログラミングI プログラミングII 心理学統計法 心理学実験I 心理学実験II 心理学研究法 社会調査法 社会福祉調査の基礎 社会調査統計 地誌学I 地誌学II 財政学 経済政策 ビジネスデータ分析I ビジネスデータ分析II |
1 1 2 2 2 2 2 3 3 2 2 3 2 2 2 2 2 2 |
講義 演習 演習 演習 演習 講義 実験 実験 演習 講義 講義 演習 講義 講義 講義 講義 演習 演習 |
選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択 |
※第1表の必修・選択の別は、プログラム上の区分であり、卒業要件上のものではない。
Society5.0基礎プログラム(MDASHリテラシー)
本学の「Society5.0基礎プログラム(MDASHリテラシー)」は、令和6年度文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されました。
[認定期限:令和11年3月31日]
身につけることのできる能力
- 情報・データに関するリテラシーを理解する。
- 第4次産業革命と言われるAI・ビッグデータ・IoT等の先端技術がどのように産業や社会生活に取り入れられているかを理解する。
- データの数理的な扱いを理解する。
修了要件
共通教育科目の中から、以下のSociety5.0基礎プログラムの必修科目5科目10単位を必ず修了すること。
プログラム構成科目
科目区分 | 授業科目 | 単位数 | 配当年次 | 授業形態 |
---|---|---|---|---|
共通導入 | 情報技術演習 | 2単位 | 1年 | 演習 |
共通教養基礎 | Society5.0と情報 | 2単位 | 1年 | 講義 |
共通教養4群 | 確率と統計の基礎 | 2単位 | 1年 | 講義 |
共通教養4群 | 情報技術演習Ⅱ | 2単位 | 1年 | 演習 |
共通教養4群 | 情報技術論 | 2単位 | 1年 | 講義 |
※授業の方法及び内容はリンクをクリックするとご覧いただけます。