生成AI(人工知能)の利用について

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令和5年7月5日
志學館大学

生成AI(人工知能)の利用について 近年、インターネット上の大量のデータを学習し画像・動画・文章・音声・音楽・プログラムコード・構造化データなどを生成する人工知能、すなわち「生成AI」が凄まじい速さで開発されています。ChatGPT(OpenAI)、Bing(Microsoft)、Bard(Google)などにより、様々なコンテンツを対話型で簡単に即座に作成することができるようになりました。これらのツールは検索エンジンに搭載され身近になり、作業の効率化や短時間でのブレインストーミングをはじめ、多方面での有効活用が期待されています。
 一方で、生成AIの出力する情報には不正確なものや誤り、剽窃・捏造が多く、著作権侵害に繋がることがあります。また、入力した内容が学習されるため、個人情報・機密情報の流出の恐れもあります。多くの倫理的・社会的問題やリスクを孕み、法整備が追いついていない現状です。また、学生の皆さんが、大学での学修において生成AIを安易に無秩序に利用すれば、皆さんの思考力・創造力・文章作成力・課題発見力・課題解決力等のスキルや正確な学術的知識の修得に支障を来すことになります。判断力が伴わなければ不正行為・犯罪行為となり、人間性が問われる事態にもなりかねません。

 志學館大学の「建学の精神」は「時代に即応した堅実にして有為な人間の育成」です。まさに今、情報活用力を身に付け、社会の変化に即応し、社会に役立つ有為さを追究するとともに、堅実さとは何か、「人としての在り方」を考えることが重要です。そのうえで、学生の皆さんは、本学での4年間の学修を通じて、「ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)」に掲げる次の資質・能力を身につけることになります。

 1 個性的かつ堅実な人間性、自主性、創造性が身についている。
 2 人類の文化、社会と自然に関する豊かな教養と科学的・論理的思考法、情報技術、
   コミュニケーション能力を身につけ、自ら学ぶことの喜びを知っている。
 3 実践的で体系的な専門的知識と技能を身につけ、総合的な問題発見・課題解決能力を
   持っている。
 4 職業観を持ち生涯を通じて学習し続ける能力を有している。
 5 倫理観を持った市民として地域社会の発展に貢献する高い意識を持っている。
 6 多様な言語・社会・文化を理解し、国際人として活躍する素地を持っている。

  これらのことを踏まえて以下の点に注意し、自分で考え自分で動き、多くの人と対話しながら
 大学生活を充実させていきましょう。

 【  指  針  】

  ① 生成AIで作成したレポート等を提出することは禁止します。情報収集で使用する場合でも、
    正確な情報かどうか吟味して必ず自分で調べ直し、出典・引用元を明示してください。
  ② 個人情報や機密情報、悪意ある質問等を生成AIに入力しないでください。自己や他者の
    情報が意図せず流出し、攻撃の危険も伴います。
  ③ その他、各授業等の担当者の方針・指示に従ってください。