心理臨床学科における「教職課程(保健体育)」の設置が認可されました
- お知らせ
- 入試情報
- 受験生の方へ
人間関係学部 心理臨床学科では、「教職課程(保健体育)」の令和8年度開設に向けて申請を行っておりましたが、令和7年12月22日付で文部科学省より認可を受けました。
これにより、「教職課程(保健体育)」を令和8年4月に開設し、本学において『中学校教諭一種免許状(保健体育)』『高等学校教諭一種免許状(保健体育)』の取得が可能となります。
心理学×保健体育の融合
本課程は、心理学の専門的知見と保健体育分野を戦略的に融合させ、生徒の「心と体」の両面を深く理解し、その健やかな成長を統合的に支援できる、新しい時代の保健体育教員の養成を目指します。
新課程設立のビジョン:心と体の統合的支援を目指して
現代の学校教育現場では、生徒が直面する課題が複雑化・多様化しており、教員にはこれまで以上に高度な資質能力が求められています。志學館大学は、心理学の専門性を基盤とした独自のカリキュラムにより、以下の3つの能力を備えた次世代の教員を育成します。
• 心理学的知識に基づく指導力
生徒のモチベーション管理やメンタルヘルス、集団心理を深く理解し、教育現場での多様な課題に対応する力を養います。
• 心身理解に基づく健康支援能力
身体のメカニズム(スポーツ科学)と、心のメカニズム(心理学)を統合して学ぶことで、これまでの体育教育にはない、高い専門性を備えた教員を目指します。
• 生涯にわたる健康習慣形成支援力
「スポーツ心理学」などを活用し、運動の楽しさを自ら見出せるよう指導。卒業後も自律的に健康を管理し、豊かなスポーツライフを実現するための動機づけができる教員を養成します。
鹿児島県の教育課題解決への貢献
本課程の設置は、鹿児島県が抱える喫緊の教育課題に直接応えるための戦略的な一手でもあります。
・身体的課題
中学生の体力合計点が全国平均を下回る状況(スポーツ庁調査 令和6年)に対し、心理的要因からアプローチすることで、運動習慣の定着と体力向上を目指します。
・心理的課題
全国平均を上回る不登校生徒数(文部科学省調査 令和5年)に対し、心の専門知識を持つ教員が早期発見と支援に直接貢献します。
鹿児島県教育振興基本計画が掲げる「豊かな心と健やかな体を育む教育の推進」を、心理学とスポーツ科学の融合という独自のアプローチで具現化します。
独自性を支える「心理学×スポーツ科学」の教育体制
本学が長年培ってきた心理学の教育基盤を活かし、質の高い教育研究体制を構築しています。
・専門性の基盤となる科目群
低学年次に「心理学概論」や「スポーツ科学実験実習」を必修化。心と体の両面から人間を科学的に理解する盤石な土台を築きます。
・実績に裏打ちされた指導陣
心理学を用いた養護教諭養成の高い実績を礎に、医師、スポーツアナリティクス、コーチング学の専門家など、多分野のプロフェッショナルが直接指導にあたります。
・柔軟な学外連携
水泳などの特定の実技領域については、学外の専門教育機関と連携。多様な運動領域に対応できる盤石な体制を整えています。
「心」と「体」は、切り離すことができません。 複雑化する現代の教育現場において、心身両面のメカニズムを解明し、論理的な指導ができる教員の存在は、ますます重要になっています。 本学科で、次世代の保健体育教員としての第一歩を踏み出しませんか。