令和2年度からESDプログラム(Education for Sustainable Development; 持続可能な開発のための教育)を開設します。

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持続可能な開発(Sustainable Development: SD)とは、限りある地球の環境・資源とそれらから得られる便益を世代間で公平に利用できるように、ひとびとの考え方や行動の転換を目指すもので、21世紀の中心的な思潮です。この考えは、現在SDGs (Sustainable Development Goals)に継承され、政府間の取り決めを越えて市民の運動として提唱されています。これらを教育面から支えるのがESDです。

 ESDは、持続可能な開発に向けた諸課題について、環境、社会、文化、経済といったさまざまな側面から学際的かつ総合的に取り組むことで、自らと他者、社会、自然環境などとの関係性を認識できる能力を涵養することを目指すものです。ESDは、現代の教養教育とも言えます。

 本学のESDプログラムは、本学及び各学部、学科のディプロマ・ポリシーに加えて、人間、多様性、非排他性、機会均等、環境などを尊重する価値観や、代替案の思考力(批判力)、リーダーシップなどを育むことを目指します。また、これを実現するために、カリキュラム・ポリシーの中でも特に、探求や実践を通して自ら学び理解を深化させる体験型学習とともに、他者、社会及び自然環境との関係の中に積極的に参加する態度や問題解決能力の育成を重視した教育を展開します。

 プログラムは、持続可能な開発を扱ういくつかの新設科目と既存科目で授業科目カテゴリを構成し、それらの履修を推奨することで、持続可能な開発やSDGsに関する学生の理解を深めます。定められた科目数以上を履修した学生には、卒業時にESDプログラム修了証明書を授与します。

 本学は、ESDプログラムの導入を通じて、人間と環境、社会、文化などとの係わりに関する深い洞察力の上に専門的知識・技能が花開くような教育を目指します。