「産官学連携 DX推進シンポジウム」を開催しました

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2月3日(土)、『産官学連携 DX推進シンポジウム』が開催されました。少子高齢化が進み地域社会の持続可能性が揺らぎ始めている現状にあって、産官学での誰一人取り残さないDX推進は今後更に重要さを増しています。産業界では鹿児島県経済同友会が「DXを推進して、幅広い年代の人々が楽しく、共に助け合いながら過ごせる豊かで幸せな暮らしを実現しよう」という目標の元に先進的なアクションプランを提言しており、自治体では鹿児島市がデジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画(第5次鹿児島市地域情報化計画)を策定し市民に向けた推進に注力されています。また時期を同じくして、本学でもDX社会に参画できる人材育成を目指し学生に向けて「Society5.0基礎プログラム」を開講いたしました。

このように各分野で推進している取組事例を共有し、「DXでだれも取り残さない」地域社会を目指す一環として、このたび本シンポジウムを開催しました。

第1部では、産官学のDX推進への取組み内容の紹介が行われました。

九州経済研究所 執行役員・経済調査部長、鹿児島経済同友会 企画提言委員会副委員長の福留 一郎氏からは昨年3月23日に鹿児島経済同友会が発表した「DXを活用した鹿児島振興に関する提言」を中心に「誰も取り残さない」提言の共通理念やデジタルとアナログ、バーチャルとリアルのバイブリッド型をめざす推進手法など、分かりやすく解説いただきました。

 鹿児島市 CIO補佐官の久保田 司 氏からは、同市が策定した鹿児島市デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画(第五次鹿児島市地域情報化計画)を中心に、ICTによる住みよいまちづくりについて、専門家の立場で詳しく解説頂きました。

 本学学長の飯干紀代子氏からは現在本学が取り組んでいるDXへの挑戦について、①DX関連カリキュラム、②DXを通じた学生支援、③本学発のDX研究について事例をあげて具体的な発表を行いました。

第2部では、本学学生のパネリスト2名、人間関係学部4年岩澤修大さんと法学部3年満永優希菜さんも参加し、「鹿児島の産官学が目指すハイブリッド型のDXとは」をテーマにパネルセッションを行いました。

学生達からはキャンパスライフを通じたそれぞれのDXへのとらえ方を発表してもらい、参加のパネリストへスポーツビジネスへのDXの活用や鹿児島市内の交通渋滞対策としてのDX活用などを意見交換いたしました。

 今回のシンポジウムを通して、DXはあくまで手段であり、地域に住まう人々の幸福を如何に実現するか、アナログとデジタルの融合・ハイブリッド型のDX推進が鹿児島らしさにつながるのではないか、そのためには人材育成がとても重要という点に収斂いたしました。

今後も本学では、様々な地域課題について地域連携をベースにした意見交換の場を積極的に提供して参ります。