「人生100年時代をよりよく生きる おとなの教養講座2023」が開催されました②

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9月2日(土)、「人生100年時代をよりよく生きる おとなの教養講座2023」が開催されました。本講座は、8月26日(土)に志學館大学の学長や教員を講師として行われた第1弾に次ぐものです。第2弾の今回は、鹿児島の産業界等でご活躍されている3名の講師を外部からお招きし、オムニバス形式でそれぞれの事業や活動の内容に関する講座をしていただきました。

 防災・減災講座では、NHK鹿児島放送局局長の藤本真人氏が、「変わり続ける災害報道 命と暮らしをどう守る?」と題し、報道機関として国民の防災に寄与する使命があるNHKが、災害に対してどのような取り組みを行っているかをお話しくださいました。近年は、災害が発生する前に地域の人々に呼びかけるためにローカル放送最優先で緊急ニュースを発信する傾向になっていることや、30年前の8・6水害を忘れないように防災シンポジウムの開催や若者向けのメタバースを取り入れた事業など新たな試みも行っていることの説明がありました。災害時に自らの命を守る行動を取るうえでの報道の重要性を改めて認識した講座でした。

 SDGs講座では、株式会社久永の代表取締役社長である久永修平氏が、「企業におけるSDGsの取り組み」と題し、株式会社久永の経営理念「地域に根差し、地域と社員が共に成長し、常に地域に貢献する企業を目指す。」を実現するために行っている4つの取り組みを、具体的な事例を挙げながら紹介してくださいました。それは、①人材育成と社員の健康、②環境配慮の事業活動、③価値ある製品・サービス、④社会貢献とイノベーションで、それぞれが経営計画であると同時にSDGs達成を目指したものとなっています。職業人一人一人が職場においてSDGs達成に向けて実行することの大切さが理解できた講座でした。

 ライフデザイン講座では、NPOロクマル理事・元NHKおはよう日本リポーターで、本学キャリアコーディネーターとして当日の総合司会でもあった入田直子氏が、「60歳からの生涯開発と情報発信」と題し、人生100年時代に、60歳からさらに充実した生き方をするためのアドバイスをしてくださいました。NPOロクマルでYouTube動画を通して様々なことにチャレンジしている60代・70代の方々(チームロクマル先生)の紹介のほか、人とコミュニケーションをとる際に普段から心がけるべき情報発信のコツの伝授と、受講者によるその実践も行われました。入田氏の人柄も相まって、笑いに包まれた楽しい講座になりました。

 2週にわたって開催された本年度のおとなの教養講座は、おかげさまで多くの方々に受講していただくことができました。本学では、来年度以降も継続しておとなの教養講座を実施してまいります。引き続き、皆様のご参加を心よりお待ちしています。