人間関係学部人間文化学科 日本語日本文学コース

折田 しいまさん

出身校:鹿児島城西高等学校

所属の学科を選んだ理由を教えてください。

本学の人間文化学科は鹿児島の歴史や文化に関する授業が充実していたため、志望しました。
高校時代、私はホテルの専門学科に所属しており、鹿児島県内のホテルで実習を行なっていました。
実習中、お客様から郷土に対する質問をいただく機会が多くありましたが、うまく答えられず、そのときに鹿児島県のことについてより深く学ぶ必要があると考えたことがきっかけです。

好きな授業と理由を教えてください。

好きな授業に「民俗学概論」があります。
もともと各地の祭りや民藝品に興味があったため、受講しました。
科学が発展する以前の、自然に対する人々の捉え方や暮らし方がさまざまな形を経て現在まで継承されていることを知り、日常生活における何気ない行動、使っている物の発祥や由来に興味を持つようになりました。

志學館大学を選んでよかったなと思う部分を教えてください。

鹿児島という特徴的な土地とその情報を盛り込んだ授業が充実している点です。
「歴史学」では明治時代を形作った薩摩の偉人について。
「地理学」では火山と都市の発展の関係性についてなど、それぞれの授業内容が充実しており、本学では鹿児島の風土について多くのことが学べます。
また、先生方もこちらの質問に対して丁寧に答えてくださるので、自分の疑問をその都度解消できる点が、学びを深める上での大きなメリットでした。

あなたの学校生活を教えてください。

昼休憩には、図書室をよく利用しています。
本学の図書館は専門書を初めとした多くの本を所蔵しているので、レポートを作成するときなど情報収集に役立てています。
特に充実しているのが日本の幅広い年代の文学作品や中国古典の作品集で、時間を忘れて昼休憩が終わるギリギリまで読みふけってしまうことがあります。

これまで学んだことが日常生活で影響した場面があれば教えてください。

私は鹿児島の方言を中心に学んでいます。
以前、飲食店で外国人の観光客と会話をした際、それぞれの国の言葉について話す機会がありました。
話すうちに方言の話題になり、私は授業で触れた鹿児島弁をいくつか紹介しました。
すると大変盛り上がり、最終的に忘れないようにノートに書き記してくださいました。
私たちは普段使っている言葉に対して関心が向きにくいですが、少し注意深く耳を傾けるだけで、その独自性と多彩さに気づくことができます。
この経験から言葉の違いは人と人をつなぐツールになると感じ、より自分の土地の方言を知りたいと思いました。

現時点で考えている進路と理由を教えてください。

私は現在、ホテル業への就職を考えています。
高校時代の経験と本学で学んだ郷土への知識を観光の場面で活かし、より多くの人に鹿児島という土地とその文化を好きになっていただけるよう貢献したいと思っています。

先生方との印象的なエピソードがあれば教えてください。

原口泉先生の授業で新聞に掲載される前の歴史史料を見せていただいたことが印象に残っています。
誌面に載るほど重要な内容を、掲載前に学生に公開してくださる思いと、楽しげに話す姿にとても感銘を受けました。
原口先生のように鹿児島を好きな先生が多くいる点も、本学の魅力だと思います。

受験生へ一言お願いいたします。

大学は就職活動と紐づけられやすい印象にありますが、純粋に「学びたい」という気持ち
を大切に志望校選択と受験をがんばることも、一つの選択だと思います。
志學館大学の授業では自分が思いもしない角度から新たな学びや視点を得ることが可能です。
鹿児島が好きな方、日本語や文学が好きな方の入学を心待ちにしています。