第6回 総合教養講座IIと外務省の連携講座
「フィリピン情勢と日比関係」
総合教養講座II(担当教員 有松しづよ)は、11月30日(木) 第6回目の外務省との連携講座を実施しました。距離的にも近く、経済的には密接な関係をもつフィリピン情勢と日本との関係について講義が進められました。めざましい発展を遂げているフィリピンでは交通渋滞や大気汚染が解決しなければならない課題であること、一方で世界中の人々を魅了する美しい自然が国土の中に多くあることなどの講話に学生たちは熱心にペンをとりつつ聞き入っていました。講義後半に実施された質疑応答の時間では、さまざまな点における日本とフィリピンの関係について、また外務省の仕事の実態について多くの学生が手を挙げていました。
■講師 渡辺茉莉子氏(外務省南部アジア部東南アジア第二課)

学生の感想
- 竹田愛美(心理臨床学科)
- フィリピンは貧富の差が大きく、ごみの山の中で暮らす人々や路上で暮らす子どもたちがいるという話を聞いて驚いた。こうした人や子どもたちに対するNGOやICANの活動は有意義であると思った。加えて日本が輸入するバナナの多くがフィリピン産であることは知っていたものの、約9割にもなるということは予想外の多さであった。現在日本ではフィリピンの多くの方々が看護や介護の分野で活躍しており、我々の生活の一部を支えてくださっていることも講義を通じて知った。今日の講義は日本とフィリピンの関係が密接であること、今後はさらに密に深くなるであろうことを知るよい機会になった。
- 水之浦和樹(法ビジネス学科)
- フィリピンの情勢について全く知らなかったが、この講座を通してフィリピンについて少しは理解することができたと思う。ゴミ山で暮らす人々や渋滞で混みあう道路、不足している消防自動車など多くの問題があることを知った。一方できれいな夕日やビーチ、バナナやマンゴーなどのおいしい果物が豊富に獲れることなど良いところも多くあることも知った。また外務省の仕事についても多くのことを知る機会になった。
- 藤原優奈(人間文化学科)
- 卒業後に英語に携わる仕事に就きたいと思っていることもあり、フィリピンへの留学を希望しています。講義を通して自分の知らないフィリピンの事情が多くあることに知ることともに、留学への関心がますます高まりました。配布されたフィリピンに関する多くの史料を留学実現に向けての参考にしたいと思っています。
- 倉ケ崎馨充(人間文化学科)
- フィリピンが私たちの暮らしと密接な関係にありながら、知らないことがたくさん見つかった。日本とフィリピンは戦前の関係をふまえてのことではあるが戦後相互支援を増していき、今日があるといこともそのひとつである。現在学んでいる英語は異文化理解、相互発展を進めていく上で大切であることを、授業を通して改めて認識することで外交関係の仕事にも興味を持つことができた。これからの日本にとって外交における仕事はさらに重要になるだろうと思う。
- 徳留清花(法律学科)
- フィリピンは日本から近いので行ってみたいなと思いました。貧富の差や大気汚染、交通渋滞を解消するために日本が支援していると聞いて、自分でできることが何かあるかなと考えました。外務省の仕事は海外で英語を使って働くというイメージでしたが、今回の講義で日本の省庁と連携することで日本の外交のために忙しく働く省員もいらっしゃることを知りました。海外、留学、外務省について興味がわいたので外務省のホームページをチェックしてみます。