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「学問へのステップ」レポートコンクール2011 入賞者発表

2012年04月20日 在学生の方へ

最優秀賞

外園 加奈(法学部)
「出産後の女性が就業しやすい社会とは」

優秀賞

木佐貫 育歩(人間関係学部)
「安楽死を法律化すべきか」
川崎 奈々子(人間関係学部)
「健全なるスポーツ社会への提案」
小村 岳児(法学部)
「死刑制度は存置すべきか−存置、廃止両意見を対比して考える−」

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4月5日(木)新入生オリエンテーションの席上で表彰式がおこなわれました。清水昭雄学長から最優秀賞の外園さん以下3人に賞状と賞品が授与され、入賞者は新入生や指導教員、選考委員の先生方から盛んな拍手をもらいました。

コンクール総評(近藤 諭 法学部教授)

 受賞学生の皆さんおめでとうございます。
 本年度のレポートコンクールには全22作品が集まり、テーマにも現代社会が抱える問題を取り上げたものが多く見受けられました。受賞作品には、それぞれのテーマについて、読みやすく整理され簡潔にまとめられている点が共通していました。
 これからは、考え、調べ、まとめるという力の発揮の場を、与えられた課題の範囲のみならず、より複雑な課題や難題についても野心的に広げていかれることを期待します。
 本コンクールも回数を重ねるにつれて、形式の著しい逸脱や、インターネットなどで調べた内容の剽窃のような「手を抜いた」作品はめっきり減りました。形式に沿った文書作成や、得た情報についての吟味、批判の能力は、大学卒業後のキャリアの中で必要な能力です。
 このような機会を授業科目内で要求された課題としてのみ捉えるのではなく、学生の皆さん自身の将来にとって必要なのだと自覚することを強く求める次第です。

最優秀賞:外園 加奈「出産後の女性が就業しやすい社会とは」

審査委員評(清水 昭雄 学長・人間関係学部長)

 論点そのものは様々に論じられ指摘されており、それ程目新しいものではない。しかし、多くの働く女性にとって切実な問題であり、「全員参加型」の育児社会がある程度成立するまでは、繰り返し扱われるべきテーマである。それが分かりやすく的確に、また正確な文章でよく論じられている。大学1年生のレポートとしては十分に高く評価できるものである。論者は女子学生と思われるが、きめ細かい女性の観点がよく示されている。書式、作表技術も的確で、注も詳しい。また、男性の育児休業の多様化に関する提言は新鮮である。

優秀賞:木佐貫 育歩「安楽死を法律化すべきか」

審査委員評(長瀬 二三男 法学部長) 

 安楽死の「法律化」をとりあげるなら、自然の死期に先だって人為的に生命を奪う安楽死と、自然の死期に任せて延命措置をとらない尊厳死とを厳格に区別し、それぞれ現在の法制度のもとでどのように扱われているかを明確にした上で、その問題点を指摘し、法律で明文規定を設けることの当否について論ずるという順に展開していけば、内容が整理され、よりよいレポートになったでしょう。

優秀賞:川崎 奈々子「健全なるスポーツ社会への提案」

審査委員評(石井 佳世 人間関係学部講師)

 スポーツ競技におけるドーピングの問題について、その実態や禁止される理由がよく整理されている点が評価できる。また、表の情報の読み取りや考察もクリティカルシンキングの視点を取り入れながらよくできている。以上のデータをもとにして具体的な改善策を提案しており、説得力のある論旨となっている。一言付け加えるならば、改善策を導入するにあたって予想される困難な点をふまえた上で主張を展開すると、さらに説得力が増す文章になるのではないか。しかし、表や注など書式も整っており、優れたレポートであると考えられる。

優秀賞:小村 岳児「死刑制度は存置すべきか—存置、廃止両意見を対比して考える—」

審査委員評(藤吉 和史 法学部教授)

 わが国では、裁判員裁判になって死刑判決に必ず一般市民が関わることになり、今後も死刑を存続させるべきか廃止すべきかは、すべての市民が考えるべき問題になっている。このレポートは、世界の3分の2の国が死刑を廃止している中で、なぜ日本は依然として死刑を存置しているのかを検討している。まず、死刑賛成論の主張を紹介し、次に廃止論の主張を展開し、誤判の場合、「取り返しがつかない刑罰」になるという結論へ導いている。完成度が高い論文である。

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