学部・大学院

目的・三つのポリシー

心理臨床学研究科の目的

 多種多様な心理的不適応現象が日常化している現代社会では、医療、福祉、教育、行政、司法、産業などあらゆる分野で、「心や行動の問題とその解消」について高度に専門的な知識と技能をもつ臨床心理士に対する要請が極めて強くなっています。 本研究科は、人間関係学部心理臨床学科を基礎学科とし、臨床心理学の基礎・関連・応用・実践の4領域にわたって専門的教育を行い、深い人間理解と心理臨床に関する実践力を身につけた、現場に役立つ公認心理師(国家資格)と臨床心理士を養成することを目的としています。

 

心理臨床学研究科の三つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

 わが国における臨床心理士の職場に関する実態調査によれば、医療・福祉・教育の3領域が、大半を占めています。それゆえ、本研究科が養成した人材の具体的な進路についても、同様の傾向となることが予想されます。いずれの進路をとるにせよ、本研究科を修了する院生は、心理臨床家として現場で実際に役立つ知識と技術を習得しているか否かを十分判定して社会に送り出します。 本研究科の修了要件は、本大学院修士課程に2年以上在学し、所定の授業科目について40単位以上を次の区分に従って修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、学位論文を提出し、その審査及び最終試験に合格することにします。

  1. 必修科目は、9科目26単位を修得していること。
  2. 選択科目は、基礎科目・関連科目・応用科目の3学習領域にわたって合計14単位以上を修得していること。

 学位は、修士(心理臨床学)とします。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

 心や行動に問題を抱え苦悩している人びとを、医療・福祉・教育などの各分野において心理臨床学の側面から支援するためには、幅広い教養と奥深い人間理解及びそれに基づく高い専門性を習得しておく必要があります。本研究科では、この目的を達成するために、心理臨床学に関する基礎的学習領域・関連する学習領域・応用的学習領域・実践的学習領域の4科目群にわたって、それぞれに適切に授業科目を開設します。開設科目は、必修科目と選択科目に区分され、1年前・後期及び2年前・後期の4学期にわたっておおむね基礎から関連、応用へと重点を移しながら配置されます。

  • 臨床心理基礎科目群は、心理臨床学の二本の柱である心理査定と心理療法について、高度な理論と技術を学ぶための臨床心理学の専門科目群です。これは臨床心理学を学ぶ者にとって共通に必要な基礎です。
  • 臨床心理関連科目群は、幅広く奥深い人間理解をめざす心理学の専門科目群です。心理臨床学を学ぶには、それと直接関連する心理学の各科目に関する知識が不可欠です。それは、心理臨床家の素養として身に着けておくべき基本的知識です。
  • 臨床心理応用科目群には、医療・福祉・教育等の現場の要請に応じた知識と技能を修得することを目的として、それぞれの分野の専門科目を配置します。
  • 臨床心理実践科目は、現場に役立つ臨床体験を積むための学内外で行う実習・体験学習科目です。実習は2年間を通じて実施されますが、1年次は学内において受付や面接のロールプレイ、試行カウンセリング等によって心理臨床家としての基礎的素養を培い、2年次は院生に学内外の実習機関でより高度な臨床体験を積ませ、ケースカンファレンスやスーパーバイズなどによる指導に組織的に取り組みます。

 また、修士論文作成のための研究指導を、2年間を通じて個別的に行います。1年次は、論文講読や実習体験を通して主として臨床心理学に関連した問題意識をもたせ、それに基づいて研究計画を作成させます。2年次は、その研究計画に基づいた研究の実施と結果の分析・考察等についての個別的指導を行います。こうした研究体験と論文作成の経験は、高い専門性と実践力を有する心理臨床家に育つためにも大切です。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

 本研究科・専攻では、臨床的プラクティスをキーワードに、医療・福祉・教育等の現場が求める心理臨床家としての専門性を習得させるため、基礎的・専門的・応用的・実践的な教育研究を重視し、それぞれの分野における児童期、青・壮年期、高齢期等の各発達段階にある人びとの心理的・行動的・社会関係的な諸問題に幅広く柔軟に対応できる人材の養成をめざしています。
 本研究科・専攻が求める院生は、深い人間理解と専門的技術の習得に意欲を持ち、実践的な高度専門職業人をめざす人です。

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